上映にあたっての思い

わたしたち、たかみや映画上映会実行委員会は、外国映画を通じて、外国の文化や言語に触れる機会を提供し、住民の豊かな国際感覚の醸成と異文化理解の促進をめざしています。そのため、今回の上映会ではあえて、こだわりをもって『吹替』ではなく『オリジナル音声に日本語字幕付き』という形態で提供します。

 昨年の春には、高宮田園パラッツォにおいてイタリア映画「ひまわり」を上映し、この度は昨年３月に劇場公開されたSING:ネクストステージを上映します。 SING:ネクストステージの劇場公開時には、県内のほとんどの劇場（福山市内１館以外）は、吹替版のみを上映していました。今回はアニメーション映画ではありますが、委員会としての主旨を貫徹し、オリジナル音声と日本語字幕で提供をします。映画の中での登場人物の会話はもちろんのこと使用される全ての楽曲もオリジナルの英語音声となりますので、そのあたりをじっくりと体感していただき、外国文化・外国語文化へ興味関心を持つきっかけになればと思います。 

ご存じでしょうか？

日本以外では、外国語映画は『吹替』が主流です。日本でもDVD等の普及により『吹替』も多くなりましたが、それでも『字幕』映画も多く観られます。少し誇張して言えば、『字幕映画』＝『日本文化』と言って良いかもしれません。映画字幕翻訳家の巨匠、戸田奈津子さんたちの努力により日本の字幕文化は完成されました。『動画１秒に対し４文字以内に収める』、映画字幕翻訳家たちの洗練された『技』も少し感じていただければと思います。